「長州征伐をしたからといって長州と同盟を組もう計画は変更せん!
御膳立ては全部わしと中岡慎太郎がしちゃる。前にも言ったが、今の幕府を潰すには薩摩と長州の力が必要なんじゃ!」




「お…おいに長州藩と話をしろと!!?」



「そうじゃ!西郷さん!逃げてる時間はないぜよ!みんな命はって時代を変えようとしてるんじゃ!
ここでもたついてたらどんどん犠牲が増えるだけぜよ!!」



心の底から叫ぶような坂本に西郷も遂に腹を括った。




「わかりもした。坂本どん。おいが薩摩を代表して長州と話をしましょう。藩内の反対勢力はおいに任せてください」




「…西郷さん!!」




坂本は四つん這いになり、思わず西郷の大きな胸に飛び込んだ。



そして二人は決心の酒を酌み交わした。