「質問なんですが…」


「ん?」


「僕が受けなんですね」

台本を読み込みながら先輩に聞く。


「当然だろ?だって想像してみろよ…
俺がこの台詞言うんだぜ?
気持ちわりぃ…」


先輩は心底嫌そうに台本のある文章を指差した。


「読んでみて下さいよ、先輩」


いうと先輩は恥ずかしそうに顔を赤らめると、お話の中の聖になりきって言った





『お願い…入れて?』






恐らくは、この台本の中で一番恥ずべき台詞だろう。




低めの甘え声は確かにあり得ない…

だが、可愛いと思ってしまったのも事実で(--;)



「な?キモいだろ?」



と言う先輩に肯定出来なかった…