「こんなカップルだらけの所、男2人なんてなぁ」
 
「…仕方ねぇだろ。俺彼女居ねぇし、お前はアキちゃん、相手してくれねぇんだし?」
 
「だけどよぉ…。相手が優夜なんてさぁ…。ぐすん」
 
「きしょいわ!泣きまねヤメロ」
 
 
俺達はブラブラと、このカップルだらけの街を行くあても無く、さ迷っている。
 
 
「何か楽しい事ないかなぁ?優夜ちん。」
 
「無いんじゃね?とりあえず腹ごしらえしねぇ?」
 
「つれないねぇ。…腹ごしらえ?…ほんじゃ、あそこのファミレスでも行っとく?」
 
「行っとく?(笑)」
 
 
近くにあったファミレスに、男2人で入る。
 
 
「いらっしゃいませ〜」
 
 
綺麗な20代半ば位のお姉さんに案内され、俺達は奥の席に座った。