今日も地球の上では☆1

俺は自分に気合を入れる為、自分の頬を『パンパン』と両手で叩いた。

ミューがピクッと動いた。



「ミュー、俺」

「うわぁぁ、いいのいいの、あの、ちゃんと気持ちを伝えたかっただけだから」



それじぁ、俺がイヤなんだよ。



「ミュー、俺の話を」

「大丈夫! 私、別に流くんの彼女になりたいとか、そんな事言わないから、安心して? ねっ?」

「そう言う訳には」

「いいの! やだもん! 私、流くんにフラれたら、もうお仕事に行けなくなっちゃうもん!」



なんだよ、ミュー。

どうして『俺もミューの事が好き』って思い付きもしないんだ?



「もういいよっ、帰ろう? ねっ?」



俺からフラれる事が前提のミュー。

涙目で訴えるなよ。

俺の気持ちを決めつけるなよ。



「話がある」

「やだ、聞きたくない」



自分の耳を押さえるミュー。