話が終わった頃、雨が小降りになってきて、自宅から歩いて来たと言うミューを車で送る事にした。
すっかり本来の目的をミューが忘れていて、危なく俺も忘れそうになったけど、車の鍵を取りに部屋へ行って思い出し、ミューの携帯を持って部屋を出た。
「今日は楽しかったぁ。彗ちゃんのお話が聞けて、よかったぁ」
車に乗って少し走り出すと、ミューがそう言った。
まだ『ぽわ~ん』とした夢見心地の表情で言ったセリフに、俺はクスッと笑った。
結局、『「彗ちゃん」さん』と言っていたミューに、『さん付けしなくて、「彗ちゃん」でいいよ』と彗ちゃんが言って、ミューはやっと自分の呼び方がおかしかった事に気付き直した。
まぁ、あの呼び方もミューらしくて可愛かったから、『あり』だと思うんだけど仕方無いよな。
さてと。
ミューの家は歩いて15分位の所だから、車ではすぐに着いてしまう。
「ミュー、ちょっと寄り道してもいい?」
「えっ? うん、いいよ」
ミューの返事を聞いて、俺は天気が悪かったけど海の見える公園のパーキングに行き、車を停めた。
「どうしたの、流くん? 今日は天気が悪いから、外に出れないよ?」
不思議そうに言うミュー。
「いいんだ」
そう、2人きりになりたかっただけだから。
天気のおかげで、パーキングは俺達以外、誰も居なかった。
すっかり本来の目的をミューが忘れていて、危なく俺も忘れそうになったけど、車の鍵を取りに部屋へ行って思い出し、ミューの携帯を持って部屋を出た。
「今日は楽しかったぁ。彗ちゃんのお話が聞けて、よかったぁ」
車に乗って少し走り出すと、ミューがそう言った。
まだ『ぽわ~ん』とした夢見心地の表情で言ったセリフに、俺はクスッと笑った。
結局、『「彗ちゃん」さん』と言っていたミューに、『さん付けしなくて、「彗ちゃん」でいいよ』と彗ちゃんが言って、ミューはやっと自分の呼び方がおかしかった事に気付き直した。
まぁ、あの呼び方もミューらしくて可愛かったから、『あり』だと思うんだけど仕方無いよな。
さてと。
ミューの家は歩いて15分位の所だから、車ではすぐに着いてしまう。
「ミュー、ちょっと寄り道してもいい?」
「えっ? うん、いいよ」
ミューの返事を聞いて、俺は天気が悪かったけど海の見える公園のパーキングに行き、車を停めた。
「どうしたの、流くん? 今日は天気が悪いから、外に出れないよ?」
不思議そうに言うミュー。
「いいんだ」
そう、2人きりになりたかっただけだから。
天気のおかげで、パーキングは俺達以外、誰も居なかった。

