今日も地球の上では☆１

食事が終わった後、ミューが彗ちゃんのパラレルワールドの話を聞きたいと言った。

彗ちゃんにお願いしたら、『子供達が起きていると邪魔されるかもしれないから』と、子供達をお昼寝させて大人３人で話を始めた。

とは言っても、俺は昔から何回も聞いた話だったので、彗ちゃんの話にミューがいろいろ質問したりする感じだったけど。



何処か別の世界があって、そこにも自分達が居て、ここに居る自分達とは違う人生を歩んでいるかもしれない。

同じ地球に生まれ、同じ日本に生まれ……こうして傍に居られるのは、本当に奇跡に近い確率かもしれない。



『だから、出会った人との絆は、大切にしないとね』

彗ちゃんのパラレルワールドの話は、いつもそう言う感じの言葉で締め括られる。



初めて生で彗ちゃんからそう言われたミューは、夢見心地の表情で俺をしばらく見ていた。

その時のミューが何を思って俺を見ていたのか……それは多分、俺と同じ気持ちだったと思う。



ミューとの出会いを大切にしたい。

ミューと出会ったのは、きっと偶然じゃない。

２人の絆を、もっと確かなものにしたい。