今日も地球の上では☆１

「あっ、もしかして、流くんの食事の邪魔しちゃった？」

ほとんど食べ終わっていたけど、食べ掛けの食卓を見て、ミューが言った。



「大丈夫。今から残り食べるから……どうぞ、ここに座って？」

俺は隣のイスを引いてから、自分のイスに座った。



「何、流ちゃん、お客様が居るのにご飯の続き食べるの？」

彗ちゃんがちょっと呆れたような口調で言った。



「いいのいいの。ミューはそんな気を遣うような『お客様』じゃないんだから……なぁ、ミュー？」

「うん！」

ミューは何故か嬉しそうに、ニコニコと笑いながら元気に返事をした。



「ふ～ん、『ミュー』ちゃんって言うんだ？　私もそう呼んでいい？」

彗ちゃんも嬉しそうにニコニコしながら、ミューを見てそう訊いた。



「はいっ！　あの……私も流くんからいつも話を聞いていて、『彗ちゃん』さんにお会いしたかったんです！」



ぷっ

思わず吹き出しそうになるのを、なんとか我慢した。

『「彗ちゃん」さん』って、“ちゃん”と“さん”がダブってるだろ？



ミューはそれに気付いていないようで、瞳を輝かせて彗ちゃんを見ていた。

彗ちゃんは気が付いてるようで、クスクスと笑ってから、俺を見た。