今日も地球の上では☆1

「あっ、あの……えーと、私……」

ミューがキョロキョロと視線を泳がす。



「久し振りの休日を一緒に過ごす『彼女さん』も居ない、独り身の俺だけど……どうかした?」



ぷるぷるぷる

ミューが慌てて首を左右に振る。



「で? さっきの涙の理由は?」



固まるミュー。

まぁ、どんな言い訳をしてくれるか、聞いてみたい気もするけど……今日は止めておこう。



「時間、大丈夫? もし良かったら、上がって? まぁ、久し振りの休日を過ごす『彼氏さん』とのデートの予定でもあったら、無理に引き止めないけど?」

「無い! そんな人、居ない! お邪魔します!」

即答して玄関に入るミュー。



俺に誤解されたくないのか?

そう思ってしまうと、自然と頬が緩む。



「どうぞ」

「お邪魔します」

俺がスリッパを出すと、それを履いてミューが言った。



本当だったらリビングへ通すところだけど、ちびっ子軍団がすぐ隣で騒がしいので、キッチンへ案内した。