今日も地球の上では☆1

「あれっ、流ちゃん、どうしたの?」



げっ! もたもたしてたから、彗ちゃんが来てしまった。



「なんでもない! いいから、彗ちゃんは戻ってて」

俺が彗ちゃんの方を見てそう言うと……。



「えっ? 『彗ちゃん』?」

ミューの呟きが聞こえ、再びミューを見ると、涙目のまま顔を上げて目をパチクリしていた。



あっ、分かった!

さっき最初に返事をしたのが彗ちゃんだったから、女性の声でミューは俺が『彼女』と一緒に居ると思ったんだ。



よしっ!



「彗ちゃん」

俺は振り返り、まだその場に居た彗ちゃんに声を掛けた。



「紹介するよ……同僚の小椋みうさん。昨日、間違えて俺の荷物に彼女の携帯が入り込んでしまって、取りに来たんだ」



「あらっ、わざわざ? いつも弟の流がお世話になっています……姉の彗です。この雨の中、大変だったでしょ? 上がって温かい飲み物でも飲んで行って? ねっ?」

そう言うと、彗ちゃんはミューの返事も聞かずに戻って行った。