今日も地球の上では☆１

「流ちゃん、ご飯まだでしょ？　用意してあるから、食べて」

子供達の方を見ていたら、彗ちゃんに声を掛けられた。



「ありがとう。よかったぁ、彗ちゃん来なかったら、作るの面倒だからカップラーメンにしようかと思ってたんだ」

俺はそう言いながらキッチンへ行き、自分がいつも座る席に着いた。



「そうだと思った。お母さん、旅行に行く前、心配してたんだからね～……『流は絶対自炊しないだろうから、時々食事作ってやって』って」



げっ！



「なんだよ、いつまでもガキ扱いして。やろうと思えば料理くらい出来るよ」

「そうだよね～。でも、たまたま今日は、する気無かっただけだよね？」

彗ちゃんがクスッと笑いながらそう言い、俺の前に温かいシチューを置いた。



もういいや。

彗ちゃんの笑顔を目の前にしてると、反論する気が無くなる。



チラッとコンロを見ると、大きな鍋でシチューを作ったようだ。

まぁ、多分、俺の大好物なのを知っていて作ってくれたんだろう。



母さんにガキ扱いされるのは、なんだかちょっとムッとするけど……何故か、彗ちゃんだと許せるから不思議。