「もしもし、日下部です」
『あっ、俺。今、大丈夫だよな?』
んー、なんで純さんって、いつもこっちのタイミングが分かっているような電話を掛けてくるんだろう?
「はい、大丈夫です。まだ現場に居ますけど、今、無事作業終了したところです」
『ああ、お疲れさん。……で、そっち、何かアクシデントがなかったか?』
えっ? なんで分かるんだ?
俺が少し離れた所に居るミューをチラッと見ると、ミューと目が合い、ミューは不思議そうに首を傾げた。
ミューが気にすると思い、俺はミューに背を向け、更にミューから離れて報告した。
「実はここまで登る途中で、ミューが道から落ちて、軽いケガをしました」
一瞬、電話の向こうが静かになった。
けど、すぐに純さんが言った。
『でも、すぐに連絡してこなかったと言う事は、大丈夫なんだよな?』
「膝と頬に擦り傷が出来ましたが、他のケガは無くて、一緒に登って作業してました」
『ふ~ん』
そう言ったきり、黙り込む純さん。
『あっ、俺。今、大丈夫だよな?』
んー、なんで純さんって、いつもこっちのタイミングが分かっているような電話を掛けてくるんだろう?
「はい、大丈夫です。まだ現場に居ますけど、今、無事作業終了したところです」
『ああ、お疲れさん。……で、そっち、何かアクシデントがなかったか?』
えっ? なんで分かるんだ?
俺が少し離れた所に居るミューをチラッと見ると、ミューと目が合い、ミューは不思議そうに首を傾げた。
ミューが気にすると思い、俺はミューに背を向け、更にミューから離れて報告した。
「実はここまで登る途中で、ミューが道から落ちて、軽いケガをしました」
一瞬、電話の向こうが静かになった。
けど、すぐに純さんが言った。
『でも、すぐに連絡してこなかったと言う事は、大丈夫なんだよな?』
「膝と頬に擦り傷が出来ましたが、他のケガは無くて、一緒に登って作業してました」
『ふ~ん』
そう言ったきり、黙り込む純さん。

