しばらくお互い無言だった。
もうこの際だから、上に行くまでの時間は『ハイキング』だと思って、楽しめばいいんだよ。
俺はそう思う事にした。
で。
「なぁ、ミュー」
「な、何?」
「ミューの顔、傷付いちゃったな」
「大丈夫だよ、私、結構ドジっ子であっちこっちに傷付けているから、いつもの事だし」
「いやいや……この現場の責任者は俺だから、俺が責任取るよ」
「ヤダなぁ、流くん。こんな擦り傷1つで、おおげさなぁ」
「『おおげさ』じゃないよ、女の子の顔なんだから……と言う事で」
「と言う事で?」
「傷付けた責任を取って、俺がミューをお嫁にもらうから、心配するなよ?」
数歩行ったところで、ミューの足が止まった。
「なっ、ななな何を言ってるの、流くん」
あっ、顔が真っ赤で、いつものミューに戻った。
やっぱり、こっちのミューの方が……俺は好き。
俺が『ポン』と軽く背中を押すと、ミューは再び歩き出した。
もうこの際だから、上に行くまでの時間は『ハイキング』だと思って、楽しめばいいんだよ。
俺はそう思う事にした。
で。
「なぁ、ミュー」
「な、何?」
「ミューの顔、傷付いちゃったな」
「大丈夫だよ、私、結構ドジっ子であっちこっちに傷付けているから、いつもの事だし」
「いやいや……この現場の責任者は俺だから、俺が責任取るよ」
「ヤダなぁ、流くん。こんな擦り傷1つで、おおげさなぁ」
「『おおげさ』じゃないよ、女の子の顔なんだから……と言う事で」
「と言う事で?」
「傷付けた責任を取って、俺がミューをお嫁にもらうから、心配するなよ?」
数歩行ったところで、ミューの足が止まった。
「なっ、ななな何を言ってるの、流くん」
あっ、顔が真っ赤で、いつものミューに戻った。
やっぱり、こっちのミューの方が……俺は好き。
俺が『ポン』と軽く背中を押すと、ミューは再び歩き出した。

