今日も地球の上では☆1

「役立たずの上、足手まといになるのは、絶対にイヤっ! 私だって一緒に働いている仲間なんだよ? 私の事だけ、甘やかせないで!」



ミューは最初軽く俯いていたけど、今はしっかりと俺の目を見ていた。

いつものふんわりしたミューではなく、強い意志を持った緊迫した雰囲気がミューの回りに漂っていた。



初めて見る、ミュー。

俺はまだまだ、ミューの事を知らないのかもしれない。

もっともっと、いろいろなミューを見てみたい。



「流くん、聞いてる?」

ミューが眉間にシワを寄せ、そう言った。



「分かったよ」

俺はそう言ってから、昨日と同じように首に巻いていたタオルを取り、ミューの土が付いたままの右頬を軽く拭いた。



「痛っ」

小さくミューが呟いた。



やっぱり擦り傷がありそうだな……。



「よし、じゃぁ、上までは並んで一緒に行くぞ」

土が取れたので、そう言ってからミューの背中を軽く押し、2人で歩き始めた。