今日も地球の上では☆1

「流くん」

俺は名前を呼ばれて、ハッとした。

「手、止まっているよ?」

声のした方を見ると、ミューが首を傾げていた。



あっ。

「わりぃ。ちょっと考え事してた」

「もしかして、また『不思議ワールド』へトリップしてたの?」

俺の答えを聞いて、ミューがそう言った。



ミューには、なんとなく分かってもらえそうな気がして、彗ちゃんの体験や、俺が『パラレル・ワールド』なんかに興味がある事も話していた。



「ごめん、今は勤務中だった」

俺が苦笑いでそう答えると、ミューは頬を『ぷうっ』と膨らませた。



「また『彗ちゃん』の事、考えてたんでしょ? いいなぁ、『彗ちゃん』はいつも流くんに考えてもらっていて……羨ましい」



えーと……。