俺の心臓がバクバクと音を立てる。 息も少し荒くなってきた気がする。 俺は少し息を吐くと 張りのある声を出した。 「美夜は今……お前の彼女なんだろ?」 俺の言葉で 狭い部屋に緊張がはしる。 一瞬でシンっと静かになった部屋。 図星…… なのか? そう思っただけで 俺の思いがズシッと沈む。 だけど 俺の言葉に答えを出したのは 海哉じゃなくて 「海哉と美夜は付き合ってない」 リンっとした声でそう言ったのは八神だった。