「……へ?」 悠雅が間抜けな声を出す。 それだけで また脈打つ。 どくん どくん。 重たい血液が 熱く あたしの体で騒ぐ。 ただ、あたしが名前を呼んだ。 ただ、それだけだったよね? なのに どうしたの? どうして 悠雅…… あなたの顔は 今までに見たことがないぐらい 真っ赤になっているの?