その頃、職員室では隼人の机の前の先生が、 「最近、ああいう生徒増えましたね。教師にため口とか、ケンカ売るやつとか、ちゃんと指導しないとダメですね……。」 「あ。いや、彼女は良いんです。俺のイトコなんですよ。だから、あまり気にしてないんで。アイツはアイツなりに敬語は喋ろうとしてるみたいだし……、」 前の先生は、へぇ。と意外そうに言う。