『柚子...?』



はっと我にかえる。


『晃人を部屋にいれてもいい?』


晃人は晃人で
多分、悪魔。なんかじゃ
ないって私は思ったし...。





それに、麗人のことも
気にかけてたし、ね。。


『あぁ...。
 犯罪者でもなんでも
 今はただの怪我人だ。
 この感じが続くと
 死んじまう...。』


そんなにひどいの!?



『ど、どうやってはこぶ??』


『俺と聖で運ぶから。
 お前は救急セットとか
 タオルとか水とか
 用意しとけ。』


『わかった。
 ソファに運んでね!!』





いろいろなものを用意した後..
麗人が手当てをしてくれて。

私と聖が手を出す
間などなかった。。



『──大丈夫だ。
 出血が続けば危なかったが、
 そんなにひどくない。』



多分、今日じゃ話を
きくのは無理だな...。




『晃人、何があったのかな…?』

ポツリ

独り言を呟いた。