俺が煙草を吸い終わったと同時に辻本達が来た。








「山本、大丈夫だった」





真っ先に俺を心配してくれたが、嬉しくなかった。




ここで起きたことが俺の心を痛めた。






「アカネ、一人逃げた。そいつを追うか」




ヨシトが辻本に尋ねた




「わかった」






そういうと部下の何人かに指示を出した。






部下たちは仲間を連れてどこかへ行ってしまった。








「いいのかぃ。部下を付けなくて」







俺は部下を全て追撃に向かわせたことが不思議だった。






「いいの。私は部下を付けたくないの」





「そうかぃ」










俺は多才能力者の研究施設だったこの場所をもう一度調べた。









だが、研究施設とは言い難い場所だ。