「研究内容…」







「五系統の中でさらにもう一段階の系統を作ろうとしていた研究者がいたんだ。彼らの目的は第六の系統『時空』だ」






「『時空』…タイムマシーンでも作りたかったのか」






「いいや、彼らは空間をゆがませる研究をしていたんだ」











「俺は一度もそんな能力を使っているところなんて見たことがないぞ」








「まだ、覚醒していないだけだ。
あるいは知らないのかもしれない。
『神山ミコト』自身が…。
俺たち『Ｇ』は彼を何度も暗殺しようとした。
だが、結果として失敗し、失敗と同時に才能に目覚めさせてしまったんだ」







「『Ｇ』ってなんだ。アウル達が所属している組織なのか」








「そうだ。『Ｇ』は『神に仕える人間』を指している。
俺たちは神のために動き、仕事をする『Ｇ』の隠密部隊だ」








「神ねー。そんな奴、いるわけがないだろ」










「タクヤが信じようが、どうでもいいことだ。俺たちはあの人に仕える」








「そうかぃ。
立派な事で…だが、それならなんで『Ｗ』と戦ってたんだ」










「彼らは間違ったことをしているんだ。
彼らはいづれ、才能を封印させると思われる。
俺たちはそれを食い止めたい」








「封印か…俺にはそんなことを聞いてもイマイチ実感がないが…」








「これから知ればいいことだ」









俺はここに連れて来られて気になることが一つあった。現在地だ…









もしかすると…
















「ここはもしかして、『ポイントX295-Y123』か…」