「NO.8…よくも…」







「隙を見せた奴が悪いのよ」









NO.6は辻本に向かって行った。






だが、攻撃をしても避けられ、NO.8同様にどこかへと吹き飛ばされた。










俺はレイに話しかけた。









「どういうことだ。状況を説明してくれ」




「簡単なことだ。我々『W』は彼らの仲間を一人捕まえたんだ。
それを返してほしいと奴らが来ただけの話さ」





「やつらは何者なんだ。
それになんで辻本にあんな力があるんだ」







「彼らは多才能力者だ。
タクヤも知っているだろ。
だが、戦闘では総長の方が上だ。
なぜなら総長の付けている装備は彼らのための装備じゃない。
あれは『神山ミコト』を倒すための装備として開発されたものだからな」








「…ドライブシステムか」








「そうだ。『ヘブン』の軍事能力はほかの国を圧倒するものだ。
技術力はほかの国の3倍あるとされているが、軍の技術はその10倍進んでいると考えた方がいい。
それほど、『ヘブン』の技術力は進化しているんだ。
ドライブシステム…つまり、物に『才能』を装備させたもの。
その装備は多才能力者同様に能力が使えるんだ」









「ふーん。『ヘブン』の軍事力もそこまでいったのか」











「全ては頂点を目指す総長だからこそ産まれた技術だ」

















俺が伊藤から貰った銃もドライブシステムが使われているものだ。





物体を『形状変化』させることができた。








そんな技術が『ヘブン』にあるのは知っていたことだ。