「そう言うと思ったよ。
俺は学校の噂で『infinite information』クリア者のことを知ったんだ。
それから、山本がどう行動するのかを見ていたが、俺の求めてることとは別の方向に行ってしまった。
ゲームのことを忘れて学生生活に没頭し始めた。
俺たちはその状況を改善するために行動を起こした」






「何が悪いんだ。学校生活を充実に送ることは普通だろ」





「俺たちはそうとは思わない」





「それじゃあ、なんでもっと早く行動しなかったんだ」






「それは山本の能力がどれほどのものなのかを知るためだ」






「俺の…」






「部活で陸上部のマネージャで選手を分析することで走り方を研究し、結果を出せるほどの人間だ。
かなりの情報収集能力があると考えた。
そのため、今後の活躍のことも考えてしばらく放置させてもらった」







「なんで放置から行動に移したんだ」







「山本の能力は見せてもらった。
そして、山本の今後どうするかの結論がわかったからだ」








伊藤は椅子から立ち上がり俺の近くに寄って来た。








俺は動じない。









今度は触られないように気を集中した。














「俺たちの仲間になれ。
そして『infinite information』をクリアしろ」