あれから数年後…










俺は神山が見ている写真を遠くから見た。









あの集合写真は俺の手帳の中に入っている。









俺に伊藤、神山、辻本、ナナミ












あの時撮った写真を見ると平穏だった時間が懐かしく思えた。




















俺は横にいる辻本を見た。


















「辻本、本当にその格好で撮るのか」










「うるさいわね、あなたも同じような格好じゃない」















俺も人のことを言えないか…












旅をした格好で写真に写ろうとしているのだから












「おい、ミコト。早く来い」











「待って」





















俺達はこれから最後の集合写真を撮る。