周囲を見てもそんな装置はどこにも置かれていない。






だが、辻本とヨシトはここに居る。







俺は不思議に思った。













そのとき、地面が揺れた。







俺は地面を見ると地面に隙間が開いた。






徐々に広がり、完全に開くと、下から大きな装置が出て来た。











俺はせっかく心を落ち着かせたのに動揺してしまった。







「辻本…」










「そうよ。これが無線装置」









俺はただ無線装置を見ていることしかできなかった。







「いい、装置に入って三十秒後に『鍵』を入れるわ。



そこから三分後に鍵を抜く」










「…了解」














俺は『電子分身』を使い、身体と分離した。京野も分離した。











これから人生最大の仕事をするのか…















俺は京野を見た。






京野も俺は見ていた。














「いくぞーーーー」








俺は気合いを入れて『PCの世界』に潜入した。