「うん、侑叶君だって、男の子な訳だしさ・・・。」


 あたしがそう言うと侑叶君は見る見るうちに笑顔になっていく。


 なぜ、笑顔になるの・・・???


 あたしは訳も分からず


「侑叶君、今、良いことあったの???」


 と尋ねた。


 すると


「はい♪とても良いことがありました♪」


 と言ってきた。


 あたし、なにか良いこと言ったっけ???


 うーむ。分からない。


 ま、いいや♪考えると馬鹿になるって聞いたことあるし♪


(↑そんなの聞いたこと有りません。)


「んじゃ、侑叶君、あたし、そろそろ帰らなきゃっ」


「あ、そうですねっ。では、先輩♪気をつけて帰って下さい♪」


 侑叶君がそう言うとあたしたちはお互いの家の方へ別れた。