隆晶は不思議そうに室内を見ている。


「会長…
すみません、すぐに追い出しますから。」


役員はそう言いながら剛志を睨みつけた。


「まぁ待て。
君達、しばらく席を外してくれないか?」


隆晶の言葉に役員達は動揺の色を見せた。


「…ですが!」


「良いから。
少し出ていてくれ。」


隆晶の真剣な表情に、役員達は渋々ながら生徒会室を出て行った。


「さて、俺に用かい?」


隆晶は軽く微笑むと、剛志にソファーを進めた。


「…変な言い方するなよ、隆晶。」


「ごめんごめん。」


剛志が呆れたように笑うと、隆晶も楽しそうに笑った。