『…でさ〜。 マジであの曲好き!』 千華は楽しそうに話していた。 『どったの?有歌?』 「ん〜。」 ……ダメだ…聞こう! 「《戸狩くんのお嫁さん》って、 いつから諦め…『諦めてないよ。』 「そっかぁ。 って、えぇ!? もぉー、冗談キツいよ…」 …その時の千華の真剣そうな顔は 今でもあたしの目に 焼き付いている。 『だって、諦めてないもん。』