「茜お疲れっ」 雛は笑顔でそう言ってきた。 良かった。 あの誰かの言葉は聞かれてなかったんだ。 「やー楽しかった」 「あたしもマジで楽しかったぁ。中学の時からやってるし」 「あーそっかぁ」 ……ずっと続くと思ってた。 この平穏な日常。 だけど、続かなかった。 簡単に壊れてしまったんだ。 そう。 この日に―…