ピピピッ…



「ん…」




目覚ましが相変わらずうるさい。



学校行かなきゃ。
ちょっと寝過ごしちゃった…。







「待たせちゃった!?ごめん、玲」
「平気、あたしも来たばっかりだし」




いつも、玲の言葉には救われる。




あたしは、そんな玲が大好き。







―…



「あーもう雛達いるかな?」
「いるんじゃん?靴あったし」
「だよね!あの話、聞いてるかなぁ?」
「さぁ~。ま、教室行こうよ」





ガラッ





―あたしは、何も知らなかった。