学校から帰宅する途中で、スーパーマーケットに駆け込み、必要な食材を買い込んだ。 つい数時間前までドンヨリと曇っていた心が嘘のように、私は浮かれていた。 「ヤッキモチ、ヤッキモチ」、と謎の歌を口ずさみながら。 両手にスーパーマーケットの袋を持って、ジンが待つおウチを目指す。 綺麗な夕焼けが、空を染めていた。 ヤキモチ……。 何て素敵な響き! もうっ!ジンったら! まったく可愛いペットなんだから!!キャッ! 私の頭の中は、すっかりお花畑状態なのだった。