……ジンは言われるがまま、瞳を閉じた。 私は覚悟を決めて…………。 その瞼にキスを落とした。 目を開けたジンに、 「……ご褒美のチュー…。」 と、俯いて言ったのは照れ隠しで。 それでも、ジンがふっと微笑んだのが分かった。 「じゃあ、次は口だな。」 「はっ!!?…“ダメ!”、“いけない!”、“No!”」 「え??」 微熱に浮かされているみたい。 ドキドキが止まらなくて……。 エレベーターという密室の中で、私は早く扉が開いてくれる事を願わずにはいられなかった…………。