『純愛実験』〜雪の中のウサギたち





『マンホール…? のぼっていけば、いいんだな』


『そうだ』


『こわいから…先に行ってくれる?』


その言葉を聞いて、「ぼく」のなかで「わたし」へのどうしようもない愛しさがあふれてくる


『いいよ』


「ぼく」はほほ笑んだが、「わたし」にはそれが見えない