背後から聞き覚えのある声が‥‥。 振り返ると。 「あっ!あんた!!」 朝に会った一年だった。 手に持っているのは、たしかにあたしのカバン。 「ちょっ、返してよ!!」 あたしは急いでカバンを奪い返そうとした。 「あぁ?なに、忘れてったのそっちだろ?」 ‥‥‥が。 ひょいっと上にカバンを持ち上げられ、失敗。 とっ‥‥‥届かぬ‥‥‥。