【実話】キズナ〜未来へ〜

その後の作戦をバンの中で聞いて、全て美沙が考えたんだろうかと驚いた。
今日は、このまま車を変えて東京方面に移動。
朝一の飛行機で地元へ。
店長たちをかく乱するために、私の写真を数枚、協力してくれる風俗店のHPへ載せる。

美沙の人脈の広さに驚きながら、ここまで協力してくれる皆に感謝した。
通話にしっぱなしの携帯を取り出して、美沙に話しかける。

「美沙!ありがとう。もう東京に向かってるよ」
「よかったぁ。女に話しかけられた時、心臓止まりそうになったよ」
「突き飛ばしちゃった。店の女の子だったんだけどね」
「ま、とにかく脱出は成功だからいいけど」
「ありがとう。本当にありがとう。でも、こんなことして大丈夫なの?」
「うん、大丈夫」

自信満々な美沙を信じてよかったと心の底から思った。
運転してくれた人と、女の人にお礼を言うと、パチンと一発叩かれて、ギュッと強く抱きしめられた。

「今まで辛かったでしょう。よく生きててくれた。もう無理しないでいいから、地元に帰ったら、もう夜の世界には入らずにまっすぐ生きなさい」

涙が止まらなかった。
今までのことが全部よみがえってくる。
辛かった、苦しかった、死にたかった…・

でも今は違う。
生きなきゃ。逃げて生きて生き続けなきゃ!