『―――っ!!』 たぶん、私の顔、真っ赤だと思う。 顔が熱い。 だって、ズルい。 今までチビ猫、としか呼ばなかったくせに あんな甘い声で鈴、なんて呼ぶから。 「フッ。鈴、顔真っ赤。」 龍は満足そうに微笑みながら言った。 『うっ……うるさいっ…!』 バカ龍。 バカ龍。 心臓がウルサいのが龍のせいなんて、認めない。