『まあ、そっか。上級生……ね。』 「そうっすね。……それより九条さん。なんでまた顔を隠してるんすか?」 ポチが私の顔をマジマジと見ながら言った。 『いいじゃん。……ミギャッ!』 いきなり 私の身体が宙に浮いた。 そのまま肩に担がれる。 私を担いだ人は 「話の途中にわりぃな。チビ猫、借りていくぞ。」 「はっ、はい!神谷さん!」 龍、だった。 「屋上行くぞ。チビ猫。」 『だから、猫じゃないって。』 龍は私を担いだまま屋上へと足を運んだ。