龍の隣に落ち着いたら、
「「ねぇ鈴ちゃん。その猫達どうしたの?」」
と、流紀と流斗が私の頭と肩を見て言った。
『なつかれた……。』
と、言うと
「俺……猫……欲しい…。」
尚人がボソッと言った。
え、マジか。
「そういえば尚人は動物好きやったなぁ。」
『そうなんだ。』
へぇー、と、暁人の言葉に関心。
あー、なんか分かるよ。
尚人も動物っぽいもん。失礼だけど。
犬っぽい。
大人しいゴールデンレトリバー的な。
私は
『飼う?』
と、尚人に訊いた。
「………う、ん。」
緩慢な動きで頷く尚人。
良かった。
飼う人見つかったら安心だもんね。
私も三匹も飼う必要無くなるし。