龍は三毛猫のオデコを人差し指でグリグリしながら、また口を開いた。
「そういや……。」
『ん?』
龍が私の方を向く。
「お前のこと調べたが……何一つ分からなかったぞ。」
あー、私、言ったね。
自分で調べてみろよバーカ、とか言っちゃった気がするよ。
『……簡単にバレたら困るし。』
リンチは嫌だしね。
あ、でもお礼言われるんだっけ?
「ヒントくらいねぇのかよ。」
『ヒント?』
うーん……。
ヒントって…うーん。
何処まで出したら良いのやら。
………あ。
『〈漆黒の制裁者〉。』
私は人差し指を伸ばして言った。
「は?」
案の定、龍は分からなかったらしい。
『ヒントはこれだけ。』
私が〈漆黒の制裁者〉と呼ばれていたのは
この街に引っ越してきた二年前まで。
簡単にはバレないだろう。
……バレないよね?
あれ、でも私の情報ハッキングしようとしたくらいだから直ぐ調べられたりして…。
…まあ、大丈夫か。



