『まあ知ってるっていえば知ってる。』
自分のことだしね。
知らないふりしてもボロ出しそうだし。
『探してるの?[黒猫]のこと……。』
否定の答を期待しながら訊いたが
「………あぁ。」
期待はあっさり裏切られた。
うん、だよね。
『何で?』
私、龍に喧嘩売った覚え無いよ。
どうしよう。
ただムカつくから殴りたいとか言われたら…。
殴り返すけど。
龍は眉間にシワを寄せて、でも頬を少し赤く染めて言った。
「言いたいんだ………ありがとう、って。癪だけど助けられたし。」
『………。』
記憶にないよー。
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