黒猫 - 迷子の不良黒猫ちゃん - 【完】





『まあ知ってるっていえば知ってる。』


自分のことだしね。

知らないふりしてもボロ出しそうだし。


『探してるの?[黒猫]のこと……。』


否定の答を期待しながら訊いたが


「………あぁ。」


期待はあっさり裏切られた。
うん、だよね。


『何で?』


私、龍に喧嘩売った覚え無いよ。
どうしよう。
ただムカつくから殴りたいとか言われたら…。

殴り返すけど。


龍は眉間にシワを寄せて、でも頬を少し赤く染めて言った。


「言いたいんだ………ありがとう、って。癪だけど助けられたし。」

『………。』


記憶にないよー。