もらった煮干しを食べながら、窓の外の景色を見ていると、懐かしい風景に変わった。
「うっし、ついたぞー!みんな降りろよー!寝てる奴なんざほっとけよー!」
『本当サイテー。』
塚原ってなんで教師になったんだろう。と、しみじみ思った。
バスから降りると、懐かしさが込み上げてきた。
『戻って……きたんだなー…。』
この街に。
そこまで都会とは言えない、どちらかというと田舎なこの街。
戻ってきたんだ。
青い空を見ながらそう思っていると、先に行っていた塚原が声をかけてきた。
「おーい、九条ー!お前、置いてきぼりになっちまうぞ!」
『あ、うん。今行く。』
そして旅館に向かった。



