黒猫 - 迷子の不良黒猫ちゃん - 【完】





私もバスに乗ろうとしたとき、グイッと腕を引っ張られた。


腕を掴んだ人を見ると



『……龍。』


龍だった。




「鈴、お前……なんで俺らを避けるんだ。」


『………別に。』



夢を見た、あの日から
私は龍たちを避け続けた。


麗のため。




「別に。じゃねぇだろ。なんで…。」


『ゴメン。』


私は龍の言葉を遮って謝る。



ゴメン。龍。

麗のため。麗のためだから。


親友のためだから。




そんな私の気持ちが伝わったのか、少しだけ寂しそうに眉をひそめる龍。



ーー…ゴメン。


本当に。






そう思いながらバスに乗り込んだ。