黒猫 - 迷子の不良黒猫ちゃん - 【完】





なので、今日はもう帰る。

お留守番してるレイに餌をあげないといけないしね。



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『ねぇ、龍。』

「あ?」


『なんでついてきてるの?』

「いいだろ別に。」



今日は文化祭二日目。

いろんなお店を回ってみているんだけど……龍がついてきてる。


なんでかなぁ。




「あ、あのー…。」


『ん?』



なんか女の子二人に話しかけられた。


どっかで見たことある。




「鈴くんと龍騎くん……ですよね。」


『あ、うん。鈴です。金髪は龍騎です。』


「おい。金髪ってなんだ、鈴。」



私が答えると、キャーッと騒ぎだす女の子たち。


え、なに。

なんで騒ぐの。