黒猫 - 迷子の不良黒猫ちゃん - 【完】




フゥーッ、とタバコの煙を吐きだす塚原。


「この文化祭、売り上げが一番だったクラス、旅行に行けるらしいしな。優勝できたらいいな。」

塚原が何気なく言った言葉が引っかかる。


………旅行?



『そんなの聞いてないんですけど。』


「だって言わなかったしな。」



死ねばいいのに、と再び思った。


「まあ明日も文化祭あるし、ゆっくり回れよ。」

『うん。』



そう。文化祭は明日もある。

私のクラスは明日は開店しない。


だから明日はゆっくり他のクラスが見れる。