黒猫 - 迷子の不良黒猫ちゃん - 【完】




「あっ!じゃあコレは?“君、可愛いね。食べちゃいたい。”って!
お前からは想像できない危ない発言だったが?」


『あー。それ、暁人が言えって言うから。』




暁人は「これを言ったら、女の子なんかイチコロやで!」、と親指をグッと立てて言っていた。


でもさ、思うんだけど、食べちゃいたいって何?

人間って食べれるの?





「お前……、もうアイツの言うこと聞くな。」


『え?あ、うん。』



塚原の言う“アイツ”は暁人だろうと判断し、頷いた。


すると、塚原は満足そうに笑って、タバコに火をつけた。





『教室でタバコ吸わないでよ。』


「いいじゃねーか。一服だ一服。」


『不良教師、死ねばいいのに。』