すると、塚原はあー…、と頷いて
「お前、口説いてたもんな。そりゃ買うか。」
と言った。
私はその言葉に首を傾げる。
『口説いた?俺が?いつ?』
「お前アレか……!天然タラシなのか……!」
ハッと口に手を当てる塚原。
なんかムカつく。
先生ってば気づいちゃったー、みたいな顔してるのすごいムカつく。
『俺、口説いてた覚えがないんだけど。』
「だってお前、“君、綺麗だよね。ウエディングドレスとか似合いそう。”、とか言ってたじゃねぇか!
プロポーズ未遂だよ!」
『え?思ったこと言っただけなんだけど。』
「皆さーん。ここに絶滅危惧種並の天然がいまーす。」
なんか、ウザい。



