黒猫 - 迷子の不良黒猫ちゃん - 【完】




すると、塚原はあー…、と頷いて


「お前、口説いてたもんな。そりゃ買うか。」

と言った。

私はその言葉に首を傾げる。



『口説いた?俺が?いつ?』


「お前アレか……!天然タラシなのか……!」


ハッと口に手を当てる塚原。

なんかムカつく。


先生ってば気づいちゃったー、みたいな顔してるのすごいムカつく。




『俺、口説いてた覚えがないんだけど。』


「だってお前、“君、綺麗だよね。ウエディングドレスとか似合いそう。”、とか言ってたじゃねぇか!
プロポーズ未遂だよ!」


『え?思ったこと言っただけなんだけど。』


「皆さーん。ここに絶滅危惧種並の天然がいまーす。」




なんか、ウザい。