私は走って追いかけた。
病気で弱っている麗に追いつくのは簡単で……悲しかった。
『ハァッ…ハッ……麗。なんで走ったの?』
「………。」
麗は俯いて黙ってる。
『麗……。』
「ーー…鈴は、離れていかないよね?」
『え?』
なんで、そんな当たり前のことを。
「私を置いて、あの人達と仲良くしないよね?」
『麗?』
「お願いっ…!離れていかないで…!鈴まで居なくなったら、私、独りになっちゃう………。」
あぁ………そうか。
麗、不安なんだ。
悠平くんが離れていって
私まで離れていくんじゃないか、って……。
『大丈夫、離れない。麗以外の友達なんか作らないから。』
ゆっくり、落ち着かせるように言った。
すると麗は一瞬、安心したような顔になり
「ーーぐっ…!ゴホッ!」
苦悶の表情に変わった。
『麗っ!』



