黒猫 - 迷子の不良黒猫ちゃん - 【完】





私は走って追いかけた。



病気で弱っている麗に追いつくのは簡単で……悲しかった。




『ハァッ…ハッ……麗。なんで走ったの?』


「………。」



麗は俯いて黙ってる。



『麗……。』


「ーー…鈴は、離れていかないよね?」


『え?』



なんで、そんな当たり前のことを。





「私を置いて、あの人達と仲良くしないよね?」


『麗?』



「お願いっ…!離れていかないで…!鈴まで居なくなったら、私、独りになっちゃう………。」





あぁ………そうか。

麗、不安なんだ。



悠平くんが離れていって
私まで離れていくんじゃないか、って……。






『大丈夫、離れない。麗以外の友達なんか作らないから。』


ゆっくり、落ち着かせるように言った。


すると麗は一瞬、安心したような顔になり




「ーーぐっ…!ゴホッ!」


苦悶の表情に変わった。





『麗っ!』