『屋上、広いな。』 無機質なコンクリートの屋上。 空は青く 雲は白い。 色とりどりな世界で 灰色の屋上だけが、違う世界な気がする。 でも 『なんか、懐かしいな。』 昔、〔魔女〕と2人 屋上ではしゃいだ。 楽しかった。 たぶん、あのころが、一番。 でも もう、戻れない。 私は自嘲的に笑った。 私はコンクリートの上に寝転がる。 『………ごめん。』 何に対しての謝罪なのかは、自分にも分からないけど 呟かずにはいられなかった。 そして私は目を閉じ また眠りについた。