黒猫 - 迷子の不良黒猫ちゃん - 【完】




屋上へと続く階段を昇る。


『階段ながい〜…。』


そういえば、この高校って六階建てなんだよね。

ながい、ながいよ。

…帰れば良かった。
けどもう5階だし、あと少しだし。



そして
ようやく、屋上のドアまで来たんだけど


『鍵……かかってる。』


ここまで来たら諦められないよね。


私の努力がムダになっちゃうよ。


それはヤだ。

というわけで


私は左足を軸にして
回し蹴りをした。


――――バキィッ!


蹴破っちゃいました。



……理事長ごめんね。

入学させてくれたけど、うん、ごめんね。


だって鍵開いてなかったの。てへ。