『と、もだちー…?』
「うん!友達!仲良くしようよ!」
いつもの私なら
友達にならない、って言っただろう。
けど、
友達が欲しかった。
ーーー独りが悲しいわけじゃない。
そう思ってたの。
でも、やっぱりまだ小学三年生の子供で、
強がってただけだった。
『友達に、なってくれるの?如月さん…。』
「麗でいーよ!鈴!
うん!なるよ。ずっと話してみたいと思ってたの!」
『私と友達になったら、みんな離れていくよ?』
「いーの。あの人達、嫌気がさしてたのよね〜。」
急に大人ぶった仕草でそう言った如ら…、麗に
『プッ。』
笑ってしまった。
「あー!鈴!」
『な、なに?』
「笑った!かわいー!」
『いや、可愛くないから…。』
あの日、麗は
私に魔法をかけてくれたの。