君に聴かせたい

ぐいぐいと腕を引っ張られ歩いていく。



「どこに行くんだよ?」



「黙って来て」



こんな真剣な顔初めてだ。






不意にポツっと頬に水滴が当たる。



雨だ。



雨粒は次第に目に見えるようになった。





由里は無視するように俺の腕を引っ張り続けた。